Thank you or Sorry 問題

先日、日本語でのアパート/マンション使い分けについて書きましたが、今日は”Thank you”と “Sorry”についての考察です。

日本語でとても困るのが、英語の”Thank you (or Thanks)”に相当する言葉がないこと。見ず知らずの人にちょっとした気遣いをしてもらったとき(ドアを押さえてもらったりとか)、お買い物時に店員さんに感謝の気持ちを表現したいとき、「ありがとうございます」じゃ丁寧すぎるなーと思うし、「ありがとう」は近すぎる。「どうも」っていうのもちょっとねーと思ってしまいます。

大学生のとき、ちょっとだけ東京日本橋のデパートでアルバイトをしていました。その時は「お世話様〜」って言って帰って行く人が多く、私も気に入って長い間使ってました。でも、ドアを押さえてもらった時のお礼にはそぐわないですよね。

日本語だと、きっと「すみません」が一番近いのでしょうが、「謝罪」の意味が入っているこの言葉、個人的にあまり好きではなく、なるべく使わないようにしています。

そんなわけで、街角で人に親切にしてもらったとき、笑顔いっぱい、しっかりお辞儀して、でも口はごもごも。。。となってしまう情けない私です。

オーストラリアで応用言語学を勉強していたとき、日本語の「すみません」と英語の”Thank you”の比較に関する論文をたくさん読みました。

なぜ日本人は感謝したいときに謝るのか。Sorryを連発してしまう日本人の英語学習者にどうやって”Thank you”と”Sorry”の使い方を教えるか。その逆もしかりで、日本語学習者に「すみません」の用法をどう習得させるか、っていうのもありました。

私自身も”Thank you” と言うべき場面で、ついつい”Sorry”を連発して「なんで謝るの?」って怪訝な顔をされていました。人が私のために何かをするとき、その行為をすることによって相手にかかる「負荷」にフォーカスしてしまうんですよね。「XYZしてくれてありがとう」とはなかなか言えず、「XYZして大変だったでしょ。ごめんなさいね。」って言いたいんですよね。

でも今の私は口頭でもメールでも躊躇なく、”Thank you!” って言えます。英語でのコミュニケーションにどっぷり浸かって、”Thank you”には「すみません」っていう気持ちもちゃんと入ってるなーって見えるようになったからです。

日本語で「すみません」って言う感覚で”Sorry”と言いたくなる気持ちはとーーーってもよくわかりますが、言われた方はかなり慌てます。感謝するときは、”Thank you sooooo much!!!” と心を込めて言えば、あなたの「相手に申し訳ない」と思う気持ちも十分伝わります。

日本語を話しているときも、「感謝」と「謝罪」の言葉、もっと意識して使ってみませんか。