ボキャブラリーは読んで使って増やす。

IMG_0937高校生を何人か教えていますが、みんな単語の勉強が好きですね。

使っている単語本を見せてもらいました。使い込んでいる様子が伺えます。

高校生や大学生に人気があるという単語学習用の書籍について、レビューを読んでみました。
評価はかなり高いようです。社会人の方も、TOEIC対策として活用しているのですね。ふむふむ。

受験生が単語学習に力を入れたくなる気持ち、よくわかります。成果が見えやすいですもんね。

今日は10個覚えた。明日は15個!って、数で見えるし、苦手な長文も、「語彙が増えたら、もっとわかるようになるはず」と、頑張れちゃうのかな。

英文読解や日常のコミュニケーションに、ある程度の単語力は、確かに必要です。だけど、日本語の意味を知っている単語が増えれば、自動的に「英語がどんどん読める(話せる)ようになる」というのは幻想です。

英単語と日本語訳は1対1の関係にないからです。

例えば、expectという単語は、「予期する、期待する」と訳されますが、hopeと置き換えて使うことはできません。「楽しいこと、うれしいことを期待する」という意味が入っていないからです。

また、orderという単語の意味を「命令(する)」とだけ覚えて、「順番」を意味する名詞については、わかっていなかったり。

私個人の意見ですが、英単語は(日本語の訳に頼るのではなく)、その単語が持つイメージを掴むことが大切だと考えます。

例えば、catchという動詞。辞書を見ると、「つかむ、とらえる」と書いてありますが、「動いているもの」を「つかむ、追いかける」イメージです。

飛んでくるボールや、走っているバスやタクシー、それとか、逃げようとする泥棒。

このイメージがわかると、”catch up with someone” というイディオムの意味が、簡単に想像できるようになりませんか?

また、文法をないがしろにして、単語だけ増やしていくと、どんなことが起こるでしょう?

  1. 英語のセンテンスを見る。
  2. ひとつひとつ単語を日本語に置き換える。
  3. 日本語を(無理やり)つなげる。
  4. Voila! 日本語訳の完成!?

かなりの確率で、意味不明の日本語が出来上がっていることでしょう。

日本語だと、単語を並べていけば、けっこう意味が通じたりしますが、英語は、並び順が変わるだけで、全然違う意味になっちゃったりするのです。構文の理解が必須。

文法がわからないまま、英単語の知識だけで訳そうとすると、

I do my homework after dinner. という文章を

「私は夕食の後、宿題をしなければならない(?)」と訳したり、

I could meet her in Tokyo. という文章を、何の疑いもなく、

「東京で彼女と会えた。(?)」と理解してしまったりもします。

 

ということで、結論。

  1. まずは、文法の基本をしっかり学び、使いこなせるようになること。
  2. 単語は、日本語訳だけではなく、イメージを使って、意味の広がりをしっかり押さえること。
  3. そして、文章や会話の中で、文脈と合わせて単語を覚えること。

単語本は、補助的に使う分には問題ないですが、それに頼り切ってしまうのは勉強法として的外れです。