I went to Tokyo with “a” husband. ??? 英語の冠詞をマスターしよう。

IMG_0894私のレッスンの特徴は、英語「で書く」ことに重点を置いていることです。

自分が伝えたい内容を英語で「一から」組み立てる練習にかなりの時間を使っています。学校でよくある、穴埋めや、並べ替えといったタスクに慣れた人には、かなり難しく(時にストレスに)感じられるようで、鉛筆を手に固まってしまう人がほとんど。

最初のうちは、私が助け船を出して、一緒に文を作っていく作業が続きますが、3、4回繰り返すうちに、コツをつかんで、自分で取り組めるようになります。始 めは「やらされてる感」いっぱいの中学生も、続けているうちに、どんどん語彙が増え、日本語を「英語らしい」英語に訳すことができるようになっていきま す。

英語で「書く」作業は、普段あまり英語を使うチャンスがない人にぴったりの練習法なので、ぜひ好きになってほしいです!

英文を書いてもらっている中で、一番多く受ける質問は、やはり「冠詞」についてです。「この場合は”a” ?”the”? それとも複数形?」という質問。でも、こういう質問が出るということは、冠詞を入れなきゃいけないとわかっているということで、ある意味上級レベルの質問。

冠詞がどんな役割を果たしているか理解できていないうちは、何の疑いもなく「I have sister and brother. 」とか「I’m student.」と訳します。

私から何度も何度も「そこは”a”が必要!」「それは複数形!」と指摘されて、段々冠詞の重要性がわかってくるのですが、そうすると多くなるのが、こういう文です。

I went to Tokyo with a husband. (夫と東京に行った。)

名詞を限定する”the”と違って、冠詞の”a”が表すのは「どれでもいいから一つ」という意味。通常、夫は一人なので(そうですよね!?)「私の」夫と行ったなら、my husbandでなければなりません。

“A husband”と言われたら、聞いてるほうは、「この人、いったい何人(取り替え可能な)夫がいるんだろう?」と思うことでしょう。10人くらい夫を所有していて、その日の気分に合わせて連れていく夫を選んでるようなイメージ(笑)。

一般的に、「冠詞は数えられるものにつく」と学校で習ったと思いますが、それでは、こんな文章を見たら、みなさんはどう解釈しますか?

How about a Tuesday?(火曜日はどう?)

曜日とか月の名前には冠詞がつかないから間違い?

日本の学校では、このような冠詞の使い方を教えてくれないので、「間違い」と思う人が多いのですが、これは間違いではありません。

How about a Tuesday? という表現は、「カレンダーのどの火曜日でもいいから、とにかく火曜日はどう?」という質問です。

一方、How about Tuesday?のように、”a”がない火曜日は、「直近の」火曜日を指します。「今度の火曜日はどう?」という提案。

曜日に”a” がつくだけでなく、時には複数形にもなります。”On Wednesdays”のように複数形になると、「毎週水曜日」という意味です。

We’re closed on Wednesdays and Saturdays.(毎週水曜日と土曜日は定休日です。)

I go to yoga class on Friday mornings.(毎週金曜の朝ヨガに行ってるの。)

誰かとスケジュールを調整している時、相手が「水曜日はどう?例えば15日とか」と言ったとします。カレンダーを見ると、15日は火曜日です。そんな時は、こんな風に確認できます。

The 15th is a Tuesday. Do you mean the 16th? (15日は火曜日ですが。あなたが言ってるのは、16日の水曜日のこと?)

冠詞は固有名詞につくこともあります。例えば、人の名前。

The Kevin I know is married with a kid, so he must be different from the Kevin you’re talking about.  (私が知ってるケビンは結婚して子供がいるから、あなたが話している人は別人だと思う。)

とか、同じ名前の子がクラスに複数いるとき、The Rachels in my class are smart and funny. なんて複数形になったりもします。

冠詞の機能、なんとなく見えてきましたか?冠詞の感覚が身についてくると、会話や文章のちょっとしたニュアンスを掴み取ることができるようになって、理解度がぐーんと上がります。一朝一夕にマスターできるものではないですが、まずは、インプットの段階で冠詞に「意識を向ける」ことから始めてみてはどうでしょうか?