この作業って何のため?

レッスンに来てる中学1年生の女の子。耳からはかなりの量の英単語が頭に入っているのですが、スペルを覚えるのがとっても苦手。

定期テストもリスニングテストは満点だけど、筆記の方ではスペルミスで結構点を落としていました。普段どうやって単語練習してるのかなと思って聞いたら、単語練習用のノートを見せてくれました。

新出単語を一行に一つずつ書き出して、横にスペルを綴っていく方式。定期的に先生に提出してチェックしてもらうのだとか。

その練習の仕方が、、、かなり問題あり。一行に一単語を練習するってことは、短い単語(例えばboy とか dog)は、10回以上練習できるけど、彼女が苦手な長い単語(例えばadventureとかFebruary)はせいぜい3回くらいしか練習できない。。。

それに同じ単語を機械的にダラダラ書いてるだけじゃ、単語を覚えるっていうよりは、アルファベットの練習だよね。ただノートを埋めればいいって感覚でやってないかな?

単語の練習は、「単語を覚えること(スペル、意味、発音)」がゴールなのであって、ノートを埋めることが目的ではないんだよ。覚えてる単語も、苦手な単語も、同じように練習するのっておかしいよね?覚えてる単語は練習する必要ないよね?ってことを、懇々と話して、効率の良い単語の覚え方を確認しました。

中学1年生は、まだまだ自分の勉強法が確立できていないので、言われたことは、特に疑問に思うことなく、素直に従ってしまうのでしょうね。その方が余計なこと考えなくていいから楽だし。

だけど、「これをやるのは何のため?」ってことを考える習慣を身につけて欲しいので、嫌な顔されるの覚悟で、しつこく説明します。

私は、小学校、中学校を通して、勉強が好きだと思った記憶は全くありませんし、宿題以外で自分から机に向かうこともなかったと思います。

本(含 マンガ)ばっかり読んでました。活字中毒だったんです。(今もそう)

それでも、勉強に対して苦手意識を感じることなく、中学卒業までそれなりに好成績を保つことができたのは、要領だけは良かった!から。

とにかく家で勉強したくなかったので、どうやったら最短で最大の効果を上げられるか、ってことを常に意識しながら勉強に取り組んでいました。

予習や宿題は、休み時間にささっと終わらせて、「これで心置きなく家でマンガ読めるぞー、テレビ見られるぞー」って悦に入っているような生徒でした。覚えられることは、学校にいる間にできるだけ覚えちゃおうと、授業もかなり真剣に聞いていました。板書するのももったいないっていう勢いで、先生の言うことを一言も漏らすもんかっていう気迫で(笑)。

そんな性格だったので、先生から「英単語ノートに10個ずつ書いて提出するように」なんて宿題を出された日には、「なんでそんな無駄なことに時間を費やさなく ちゃいけないの!」と怒りで憤死寸前。英単語の練習なんて、裏紙で十分だし、どうして覚えてる単語も練習しなくちゃいけないの。しか も10回も!なーんて。

不必要な事を強制されたり、押し付けられるのが死ぬほど嫌だったんですよね(今もそうですが)。今やってるやり方でちゃんと単語覚えられるし、テストでも点数とれてるし、って自信もあったし。こんな面倒くさい生徒を持った先生達に心から同情します。

私が自分の生徒に一番身につけて欲しいこと、教育で一番大切だと思うっていることは、テストでいい点数を取ることではなく、「自分の頭で考えて行動する習慣」そして「失敗から学ぶ強さ」です。

人からのアドバイスは有難く参考にさせてもらいながらも、もっといい方法はないかな、本当にこれをやる必要があるのかな、もっと自分に合ったやり方はないかな、と吟味し、試行錯誤しながら、最適な方法を見つけられる人間に成長して欲しい、という思いで、毎日一人一人の生徒と向き合っています。

将来どんな環境にあっても、自分の力を最大限に発揮して、行動していけるようになって欲しい。それが私の願いです。